ドラマ砂時計と漫画砂時計

砂時計 ドラマ・TBS 砂時計

砂時計のドラマは、2007年3月から60話で放映。
家族や女性の生き方などを主にテーマにしてきた
TBS系の昼帯ドラマ枠『愛の劇場』。

「砂時計」は累計350万部を超す芦原妃名子の人気少女漫画「砂時計」。
本格的な地方ロケの敢行、そして美山加恋→小林涼子→佐藤めぐみという
各年代の旬の女優のリレー主演となっている。

芦原妃名子の「砂時計」のテーマは、誰もが経験したことがある“初恋”。
両親の離婚により、島根で暮らすことになった東京育ちの杏と
地元の少年、大悟の初恋の行方を14年間(12~26歳)に
わたって見つめる物語。

杏、大悟、藤、椎香は14年間を世代ごとにそれぞれ3人が演じる。

主人公の杏を演じるのは20歳からの大人時代が佐藤めぐみ、
中高生時代が小林涼子、小学生時代は美山加恋と、
それぞれが現在注目されている女優たちばかり。

杏の初恋の相手の大悟は大人時代は竹財輝之助、
中高生時代は佐野和真、小学生時代は泉澤祐希となっている。

また、杏の故郷であり、大悟の住む島根はドラマでも
重要な役割を果たしており、ドラマでは本格的な地方ロケを敢行し、
20日以上かけて島根ロケも行った。

ストーリーの原点となっている世界最大の砂時計(1年計)がある
仁摩サンドミュージアムだけでなく、
石見銀山や出雲大社、琴ヶ浜、宍道湖など
島根の美しい景色もふんだんに盛り込まれている。

砂時計 あらすじ

誰もが経験したことがある淡い思い出・初恋。
砂時計では杏と大悟の二人の初恋の行方を12歳から26歳まで、
14年間に渡って見つめる。

主人公の植草杏は、12歳の冬に両親の離婚を機に
母親美和子の実家・島根に越してきた。
田舎独特の雰囲気になかなか馴染めない杏だったが、
近所に住む北村大悟、地主の月島藤と月島椎香とも知り合うことになる。

杏の大切な友人、大悟、藤、椎香との出会い、そして、母との別れ、
杏と大悟との初恋、初めてのキス、別れ、再会…。
島根と東京を舞台に現在、過去、未来、杏と大悟、
その二人に恋心を抱く藤、椎香ら、
二人を取り巻く人々の心の動きを丁寧に描いていく。
徐々に居場所を見つける主人公の純粋さと切なさが涙を誘う感動の物語。

14年間の初恋の中で、その中で起こる出会い、
別れ、藤の思い、椎香の思いを通じ、
杏は幸せとは?生きるとは?恋愛とは?と考えて成長していく。

砂時計のテーマである「初恋」。初恋はあまりに切ない。
「砂時計」マンガでは本編の第1話目の副題が「12歳・祈り」で、
終章の1つ前の話が「26歳・祈り」となっている。

作者は終章のひとつ前を最終回と思って書いたという力作。
12歳の時の祈りと26歳の時の祈り。杏の祈りは?

砂時計のあらすじはドラマとマンガでは異なっているが、
「初恋」というテーマに基づいて書かれたのは一緒。
ドラマでは時間等の制限もあって人物にふみこめていない感はあるが、
「恋愛」という面ではまとまっていたように思う。

砂時計 漫画(マンガ)

砂時計・芦原妃名子作のマンガ。
2003年5月から2006年7月までBetsukomiに連載。
2005年、第50回(平成16年度)小学館漫画賞少女向け部門を受賞。
全10巻の少女マンガ。

砂時計の主人公である杏の12歳から26歳までの14年間を描いた本編8巻と、
スポンオフストーリーとして、杏の周りを取り巻く人々のストーリーを描いた
番外編2巻がある。

番外編では9巻に「カナリヤ」「夏休み」「プレゼント」。
10巻に、「time letter」「番外編・19歳夏」「砂時計・裏話」が収録。

杏の母親のストーリーも描かれており、
本編を読んだ後に読むとまた違って楽しめるが、
番外編だけでも十分楽しめる。

また、「砂時計」本編の第1話目の副題が「12歳・祈り」で、
終章の1つ前の話が「26歳・祈り」となっている。
12歳の時の祈りと26歳の時の祈り。杏の祈りは・・・。

砂時計のあらすじ:主人公の植草杏は、12歳の冬に両親の離婚を機に
母親美和子の実家・島根に越してきた。
田舎独特の雰囲気になかなか馴染めない杏だったが、
近所に住む北村大悟、地主の月島藤と月島椎香とも知り合うことになる。
その中で起こる事件を通じ、杏は幸せとは?生きるとは?恋愛とは?
と考えて成長していく。

砂時計の主人公である杏の12歳から26歳までの14年間を描いた本編8巻と、
彼女の周りを取り巻く人々のストーリー等を描いた番外編2巻で全10巻構成。

「オレがずっと一緒におっちゃるけん」の大悟の言葉。
子供の頃の言葉が大人になっても通じるにはあまりに切ない。
「砂時計」のマンガを読むと、初恋って何だろう?と考えてしまう。

砂時計 感想

砂時計の感想では、
砂時計のドラマよりマンガの方がよかった、というものもあったが、
砂時計のストーリー全部をドラマに入れるのは難しかったように思う。

砂時計のドラマではオリジナルキャラクターとして、
進藤あかねを大悟の婚約者として入れてきており、
恋愛というところでははっきりしていたが、
杏、大悟、藤、椎香といった4人の恋愛が十分に描けなかった
部分もあったかもしれない。

進藤あかねは、大悟の大学の後輩で大悟に好意を持っており
告白するが、断られるという役。昼ドラマによくある展開?で、
告白した際に大悟が落としたペンダントを
大悟に届けようとし大悟の目の前で車に轢かれ、
下半身不随となり車椅子の生活を余儀なくされてしまい、
車椅子での登場となっていた。

「砂時計」のよさは人物が書き込まれていること。
砂時計のドラマはマンガを忠実にドラマ化してはいなかったが、
ストーリー的には非常に面白いので、別物として楽しむのも良いのでは。

そして、ドラマのよさは、やはり二次元の世界が3Dで見られること。
島根の風景は本当に綺麗だった。 そして、キャスティング。
合っている、合っていないはおいても、
「砂時計」の台詞を耳で聞くことができて、
こういうシーンかぁと非常に面白かった。

砂時計 歌詞(砂時計 主題歌)

砂時計の主題歌は「ひと恋めぐり」柴咲コウ。
柴咲コウ得意のバラードです。

柴咲コウのバラードには定評があり、
RUIとして出した「月のしずく」では
J-POPを代表する曲に仕上げています。

そして、今回の砂時計主題歌「ひと恋めぐり」柴咲コウ。
「ひと恋めぐり」では作詞をしているのも柴咲コウ。
作曲はJin Nakamura。

原作となった「砂時計」マンガを元に書き上げた歌詞が
ドラマとマッチしています。
柴咲コウ曰く「歌詞を書く、ということが音楽活動の前提」。
というだけあって、凄く切ない歌詞のミダィアムバラードとなっています。

「ひと恋めぐり」の歌詞の中でも「私から手を離した」や
「生きる意味をひたすら探した」など「砂時計」のマンガのシーンを
思い出す言葉がちりばめてあって、
ドラマの中で「ひと恋めぐり」の曲が流れると、ドラマを盛り上げていました。

歌詞の最後の終わり方はハッピーエンドなのか、そうでないのか。
でも、「あなたが見えた」というからにはやっぱりハッピーエンド・・・
と思いたいのですが。

「ひと恋めぐり」の歌詞を見ていると、一つの恋に真摯に向き合っていく
女性の姿が映し出されます。
これは、やっぱり杏の姿でしょうか。
あと「長月(九月)」「葉月(八月)」となっているのは
曲の雰囲気に合わせているのか、すごく綺麗な響きを出しています。

砂時計 佐野和真

砂時計のドラマで杏の恋人、
北村大悟の中高生時代を演じるのが佐野和真。

佐野和真は1989年4月28日生まれ。神奈川県出身。
血液型A型。スターダストプロモーション所属。

2005年からテレビドラマで活躍。
土曜ワイド劇場の「法医学教室の事件ファイル」では愛介役として活躍中。
昼ドラマとしては「大好き!五つ子GO!」(2005年7月18日-9月1日)で
柴原隼人役を演じている。
今回の「砂時計」では昼ドラマ二度目の経験。

砂時計の佐野和真が演じている中高生時代の大悟は
杏の他の女の人にも心寄せられている。
砂時計ドラマでの佐野和真を見たら、心動かされてしまうかも?

佐野和真の大悟の時に杏を演じたのは小林涼子。
小林涼子は女子中学生向けのファッション雑誌「ニコラ」で
活躍のファッションモデル。女子中学生のあこがれのモデルの一人。

ニコラには佐野和真も掲載されている。
小林涼子は堀越高等学校に通っていたが、
同級生にドラマ砂時計で月島藤役を演じた青柳塁斗もいた。

佐野和真は、2007年7月から秋山崇役で「肩ごしの恋人」に出演中。
肩ごしの恋人のHP内では、「sanomovie」のコーナーも設けられ、
撮影現場からのとっておきのカタコイ情報を届けている。

砂時計 藤くんについて

月島 藤 (つきしま ふじ)。ドラマでは小学生役を川口翔平、
中高生役を青柳塁斗、大人役を渋沢譲二が演じている。
砂時計の中での中心人物の一人。

杏と大悟の住む村の地主「月島家」の御曹司。
一見クールに振舞っているが、情に厚く優しい。
月島家の跡取りということもあり、成績は優秀。

使用人たちの間で母親と不倫相手の間に出来た
不義の子ではないかと噂され、本人も幼い頃母親の
不倫現場を目撃していた為、長年そうだと信じていたが、
実際は不義の子は椎香の方であり誤解だった。

この問題で藤は一時家出し、失踪したことがあり、
その為一年留年を経験している。団体行動が苦手。

大悟とは恋敵ということもあり仲は悪いが、
自分とは反対の性格に羨望の眼差しも持っていて、
「かなわない」と思っている。

杏に対しては杏と出会った12の頃から恋愛感情を持っており、
杏が大悟と別れたことで一時期付き合っていた時期もあったが、
うまくいかず破局。後に従姉の茉莉子と付き合いだし、
両親の反対を説得して結婚する。(wikipediaより引用)

藤くんは砂時計のマンガの中でもドラマの中でも
北村大悟と全く異なるキャラクター。
砂時計のキャラの中で、北村大悟と人気を二分していたのでは
ないかと思われる。さてさて、貴方は藤くん派?それとも大悟派?

砂時計 視聴率

砂時計のドラマが開始されたのは、2007年3月。
TVドラマとして、「砂時計」はTBS系『愛の劇場』放送開始。
全60話であったが、ドラマ開始時と春休みの期間が重なっていたことから、
中高生が見ており、視聴率を上げていたという。

記者によると、「ドラマのスタートが春休み期間中だったことから、
自宅で見ていた中高生の間で火がついたのが始まりです。
新学期になってからも人気が衰えることはなく、
彼女たちはドラマを録画して見続けているんです。
テレビの視聴率も6%台と健闘していますが、
録画も合わせると相当の数字になるでしょう」とのこと。

昼ドラマというと、主婦層が多いが、
「砂時計」は 少女マンガが原作だったことから、
中高生も見ていたと思われる。

原作の「砂時計」は累計350万部を超す芦原妃名子のマンガ。
「ドラマ化をしてくれ」との声も多く、期を熟してのドラマ化だったことから
視聴率も上がっていたのでは。

昼ドラマも「真珠婦人」や「牡丹と薔薇」などの今までのヒットから、
主婦層だけでなく、色々な年代に楽しめるものというなってきたことも
一因として考えられる。

また、「砂時計」のドラマ化において、本格的な地方ロケの敢行、
そして美山加恋→小林涼子→佐藤めぐみという各年代の
旬の女優のリレー主演など、
40年近い歴史のある同枠としては異例ずくめの試みで、
「昼ドラのイメージアップを目指す」との意気込みも
視聴率アップに貢献したのだろう。

ドラマ砂時計・砂時計のロケ地

ドラマ砂時計といえば、世界最大の一年砂時計のある
仁摩サンドミュージアム。島根県にあります。

仁摩サンドミュージアムでは、
TVドラマに出てきたあの「砂時計」は本当にあるのですか?
との問い合わせが多く寄せられているようです。

確かにドラマ・マンガ「砂時計」ファンとしては、是非手にとって見たいもの。
ドラマ砂時計に出てきた一分計砂時計は、
砂博物館「仁摩サンドミュージアム」特製のもので、販売しています。
ただ、一見どこにでもある砂時計のように思われますが、
実は日本でも有数の砂時計職人「金子實」さんが一品一品を吹き
ガラスで作られた貴重な製品で、あまり数がないそうです。

そして、ドラマ砂時計のロケ地で驚くことが。

ドラマのロケ隊も島根に行っていたことだし、
全部島根で撮影されていたのか、と思いきや、
茨城県の場所も撮影に使われていたのです。ちょっと意外でした。

特に江田神社などは絶対に島根、と思っていたのですが、実は茨城。
茨城にある五所駒瀧神社でした。
確かに日程的に砂時計全部のシーンを島根で撮影するのも大変ですよね。

砂時計の中学高校時代は茨城撮影が多かったのかも。と考えると、
この時期、茨城に行けば、砂時計キャストに会えたってこと・・・。
行ってみたかったなあ。

江田中学校、江田高等学校は茨城の学校を使用したようです。
ちなみに、北村大悟の自宅兼商店の「北村商店」は島根ですが、
月島酒造は茨城でした。

宍道湖が見える公園や琴ヶ浜はさすがに島根ですけどね。

砂時計 作り方

砂時計のドラマとマンガにちなんで、砂時計の作り方なぞ。

砂時計の作り方は分からなかったのですが、やっと分かりました。

まず、砂を篩でふるいわけます。
砂の粒をそろえておかないと、時間に差が生じますので、
一定の孔のふるいに通し、砂の粒をそろえます。

砂時計用の容器に口をあけ、砂を一方の容器に入れます。
同じ口径の受け用の容器を設置し、設定したい時間を決め、
砂時計をスタートします。
そして、設定した時間になったら、上の容器に残った砂を捨てます。

今度は上下を逆にして、一定時間測定し、上に残った砂を捨てていき、
砂の量と時間を調節します。
時間が正確になったら、砂時計の出来上がりです。

砂時計の時間は1分、3分、5分などと短い時間が多いのですが、
大規模なものもあります。仁摩サンドミュージアムには10日計。
砂の量は25kgとなっています。

10日計の砂時計、すごい、と思っていたのですが、
実はこれは実験用の砂時計で、
1年用の砂時計を作るために作ったものだそうです。

ちなみに、1年間流れる砂時計は仁摩町の砂時計で、
新年を迎えると同時に、流れ始めています。
1年用の砂時計の砂の量は1トン。10日計の約40倍となっています。
10日の約40倍が約1年、365日に比べ、400日と少し多くなっていますが、
ほぼ同じと考えると、計算上もほぼあっていることになります。